協会からのお知らせ
2026年2月20日(金)〜22日(日)に開催される 第22回 日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM 2026) において、協賛企業展示ブースへ出展いたします。 また、2月21日(土)には、当協会 代表理事 丸田香緒里先生が「動物介護最前線」という演目で登壇予定 です。 往診・在宅医療という診療スタイルの可能性を学術の場からも発信してまいります。 学会にご参加予定の獣医師・愛玩動物看護師の皆さま、ぜひお気軽に協会ブースへお立ち寄りください。 往診という選択を、より現実的で持続可能なものへ。 今後も活動を続けてまいります。
活動報告
2025年の活動内容をまとめましたのでご報告します。 2025 活動報告ダウンロード
協会からのお知らせ
こんにちは。往診獣医師協会です。このたび、岐阜県笠松町にある 松波総合病院 が開設した「ペットおあずかりセンター」 の取り組みに、当協会が協力することとなりました。 岐阜県羽島郡笠松町の松波総合病院は、日本初となる病院附設「ペットおあずかりセンター」(Your pet in hospital)を開設 地域医療連携推進法人内の海津市医師会病院に「ペットと一緒に入院できる病棟」(With Pet Ward)を整備 近年、ペットの寿命が伸びて高齢化が進む一方で、飼い主さん自身も高齢化し病気や体調の変化など健康上の不安を抱えるケースが増えてきています。ペットを大事にしている方ほど、自分が入院したら『この子はどうなってしまうのだろう』と心配が先に立ち、早期入院や早期治療の障壁になっていました。 松波総合病院のこうした取り組みにより、入院時にペットを自宅に残す心配が無くなると同時に、治療中もペットと触れ合うことができ、入院患者さんのストレスや痛みの軽減効果による早期治療、回復が期待できます。 ペットおあずかりセンター 急性期の治療や患者さんの評価は松波総合病院で入院して行います。その間は敷地内に新設された「ペットおあずかりセンター」で、医師等の許可があれば毎日面会可能です。 ペットと一緒に入院できる病棟の病室 ドッグラン 病状が安定したのちや評価後に海津市医師会病院へ転院し、ペットと同じ病室内で入院ができます。敷地内に開設されたドッグランの利用が可能です。(松波総合病院では、必ずしも海津市医師会病院へ転院する方だけを受け入れているわけではありませんが、海津市医師会病院へ直接入院することは出来ません。) 往診獣医師協会は、このセンターを利用する動物たちの健康管理や医療面での支援を行い、「人と動物が共に安心できる環境づくり」を一緒に進めていきます。 松波総合病院のホームページはこちら 今後も当協会は、動物医療の新しい形をサポートしながら、飼い主さんとペットが笑顔で暮らせる社会づくりに取り組んでまいります。 往診獣医師協会
活動報告
2025年上半期の活動内容をまとめましたのでご報告します。 2025 活動報告(上半期)ダウンロード
協会からのお知らせ
獣医師の皆様へ 往診獣医師協会は、全国へ広がる会員の先生方へ交流の場を提供するため、オンライン交流会を開催いたします。 これから往診開業を考えている先生方も、当協会のB会員に入会いただけますと交流会に参加できます。 この機会に往診開業をしている先生からリアルなお話を聞いてみませんか? 【開催概要】 日程:2025年6月24日(火曜日) 時間:午後21時00分〜午後22時15分(予定) プラットフォーム:Zoom(参加用リンクは後日お知らせします) このオンライン交流会は会員獣医師の8割ほどが参加予定で、日頃の診療についての疑問について情報交換をする絶好の機会です。 また、賛助会員企業様をお招きし、短い時間ではありますが新しいお薬やサービスについてのPRも予定しています。往診に役立つ新たな情報を得ることができるでしょう。 ぜひご参加ください! 申し込み方法: 入会のご案内からお申し込みください。 オンライン交流会に参加をご希望の方は6月22日までに入会申込み及びお手続き(会費振込)をお願いいたします。以降の申込みは次回の交流会(来年2月開催予定)から参加できます。 交流会参加者数には限りはありません。 どうぞよろしくお願いいたします! 往診獣医師協会
飼い主様向けコラム
執筆者:ポラリス往診どうぶつ病院 院長 松葉 すばる 近年、犬や猫の高齢化が進むにつれ、高齢の子が抱える病気の種類も変わってきました。「がん」「心臓病」「腎臓病」などがわかりやすい病気ですが、これ以外にも気づきにくい病気として「変形性関節症」があります。 変形性関節症は、加齢・体重・品種などの問題によって、関節の軟骨がすり減り、痛みが出てくる進行性の病気です。 成犬の20%、12歳以上の猫の90%が変形性関節症であるという報告もありますが、その大部分が、適切な診断・治療を受けていないということが課題になっています。 それは、長年の生活の中で、変形性関節症のようなゆっくりと進行する「痛み」に気づきづらいことがひとつの原因になっていると思います。 「歩くのが遅くなったね」「階段が登れなくなったね」という気づきはありますが、「歳をとったから、仕方ないよね」と思ってしまうことが多いのではないでしょうか。 往診は、リラックスできる環境でのその子の自然な動きを見ながら診察をすることができるので、獣医師が変形性関節症の可能性にも気づきやすく、また、治療の効果を飼い主さんと自宅で一緒に実感することもできます。更に、自宅の環境整備についてのアドバイスがしやすいのもメリットです。 変形性関節症のお薬も、ここ数年で増えてきました。大切なシニア期を快適に過ごせるようにサポートさせていただくのは往診の得意分野です。小さな気づきをぜひ共有してください。
飼い主様向けコラム
執筆者:訪問獣医 あっとほーむ 院長 吉田 恵子 ペットとの暮らしには幸せが溢れていますが、時に不安や悲しみに襲われることもあります。「グリーフケア」という言葉をご存じでしょうか?グリーフとは、何か大切なものを失った時や、失うことを予想して起こる心身の反応のことで、悲しみや後悔、孤独感など様々な感情が沸き、体調にも影響します。グリーフは人間だけでなくペットにも起こります。グリーフのケアは動物医療において重要で、動物医療グリーフケアⓇとして近年広がってきています。 ●飼い主さんのグリーフケア 例えばペットが病気になった時に、心配や可哀想に思ったり、これまでの幸せな生活が変わること等でグリーフが蓄積されがちです。こんな時、気持ちを誰かに話すことで心が和らぐこともあります。往診では時間をかけて悩みをお伺いし一緒に考えることができ、ご自宅なので話しやすいという利点もあります。 ●ペットのグリーフケア ペットにとって、安心して過ごすいつもの環境が一番の安全基地であり、それがおびやかされる事はグリーフになります。また、病気で運動や食事が上手く出来なかったり、飼い主さんのお顔や声が悲しそうな事もグリーフとなるでしょう。そんな時、治療や介助で体の辛さを和らげるとともに、なるべくその子らしく暮らせるよう工夫し、飼い主さんの笑顔が増えれば、ペットと飼い主さん両方のグリーフケアとなります。それが結果的にペットの体調改善に繋がることもあります。往診ではペットの生活を拝見し具体的なケアを考えることができます。また、ペットの安全基地にお邪魔するので、味方だと認めてくれるよう十分配慮します。
飼い主様向けコラム
執筆者:はる動物診療所 院長 櫻井 崇史 往診では立つことが難しい子の診察を依頼されることはよくあります。 寝たきりに近い状態になったときに、気になってくるのが床ずれ(褥瘡)の問題です。体重の減少・筋力の低下から骨ばったところに力がかかり続けると、血流が悪くなり壊死してしまいます。ワンちゃんにとっても飼い主様にとっても毎日の生活の質が著しく下がる疾患なので、知識として頭の片隅に入れておきましょう。 ●どんな症状? 皮膚が赤くなっている、触っているときに被毛が湿っている等で気が付いて連絡いただくことが多いです。犬猫の床ずれは、被毛が固まりカサブタのようにみえますが、壊死してしまった部分は、皮膚を取り除くと筋肉や骨が露出しています。また、細菌の感染がある場合、押すとクリーム色っぽい膿が出てくることもあります。お尻や肩、手首、頬のあたりのように痩せたときに骨が触れる場所にできやすいです。 ●床ずれになってしまったら 床ずれのようなものを見つけたら、できるだけ早く獣医師に相談してください。自宅にあった軟膏等を被毛の上から塗っている方も散見されますが、壊死してしまった皮膚を取り除き清潔な状態にしてからでなければ、良化はしていきません。必ず最初に獣医師の処置と、今後の指示は受けるようにしましょう。 ●予防・結論 床ずれは表層だけの浅いものでも治療に一か月、骨の露出しているような深いものの場合、数か月間はかかってしまいます。治療よりも予防の方が遥かに容易なので、起立が難しくなってきたら早めに準備をしていきましょう。できれば寝たきりになって困る前に相談してみてください。 滑りづらい床材や、通気性の良い耐圧分散マットの選び方など、往診ではご家族の様子や自宅の環境を見ながらお話できると思います。
協会からのお知らせ
2025年2月9日(日)、小田急ホテルセンチュリーサザンタワー(東京都新宿区)で当協会2回目となる懇親会が開催されました。今年も約30名の会員獣医師及び賛助企業様6社が参加され、日頃の診療や病院経営に関する意見交換が行われました。賛助企業様による最新の検査機器や新しい医薬品についての情報提供もありとても有意義な会でした。昨年7月に会員獣医師へ実施されたアンケートをもとにしたスライドディスカッションも大変盛り上がりました。 お忙しい中お集まりいただいた先生方、賛助企業の皆様、誠にありがとうございました。今後も協会活動にご協力賜りますようどうぞ宜しくお願い致します。今回参加できなかった先生方、来年はぜひご参加ください! 往診獣医師協会 理事一同
飼い主様向けコラム
執筆者:往診専門 リヨン動物病院 獣医師 須田(すだ) 亜矢子(あやこ) 一年を通して動物達の診察をしていると、病気の流行によって季節の移り変わりを感じる事があります。梅雨から夏にかけての暑い時期に増えるのが、皮膚病や外耳炎の痒みで苦しむわんちゃんや猫ちゃん。反対に、寒くなるにつれて増えるのが、「おしっこが出づらい」「血尿が出た」等、おしっこのトラブルを抱える猫ちゃん達です。 尿道や膀胱で起こる様々な疾患を総称して下部尿路疾患と呼びます。寒い時期に猫ちゃんの下部尿路疾患が増えるのは、暑い時期に比べて飲水量が減る事や、寒さによるストレスや活動性の低下が一因であると言われています。 診断への第一歩 下部尿路疾患を診断するための検査として、問診と身体検査、尿検査、超音波検査などを行いますが、お伺いした先の猫ちゃんがお家の中を逃げ回って捕まらなかったり、攻撃行動が激しくて飼い主さんでさえ触れないなど、思うように検査ができないケースも多々あります。尿道閉塞を疑う症状(おしっこが全く出ていない)のように緊急性があると判断した場合は何としてでも捕まえて診察をさせていただきますが、そうでない場合は問診の第一歩として尿検査だけでもさせて下さいとお願いします。 尿沈渣(にょうちんさ:尿を遠心分離して得られる沈殿物)を顕微鏡で観察して、結晶が見つかれば尿石症、細菌が多くいる場合は尿路感染症を疑います。尿比重は飲水量が多いのか少ないのかを判断する手掛かりになりますし、尿試験紙で尿糖が検出されれば糖尿病を疑って精査をおこなうきっかけになります。このように、尿検査から得られる情報は意外とたくさんあるのです。 採尿方法 尿検査をする為には、おしっこを液体のまま採取する必要があります。ペットシーツに吸収されていたり、猫砂で固まってしまったおしっこでは検査はできません。 採尿方法としては、猫ちゃんがおしっこをしようとした瞬間にお玉でキャッチする方法や、採尿する日だけトイレの猫砂を入れないでおく方法などがありますが、神経質な猫ちゃんにはいずれも難しいかもしれません。 システムトイレ(上段に猫砂やチップ、下段に吸水シートを入れる2層式のトイレ)を用いると、下段の吸水シートを抜いておくだけで猫ちゃんに違和感を感じさせずにおしっこを回収する事が出来るのでおすすめです。 定期的な検査で症状の予防を! 下部尿路疾患はどんな年齢、品種、性別の猫ちゃんでも患う可能性のある病気ですが、定期的な検査で状態を知る事により、症状が出る前に適切な対策をとる事ができます。体調管理を万全にして、寒い冬を乗り切りましょう。
活動報告
2024年の活動内容をまとめましたのでご報告します。 2024 活動報告ダウンロード
飼い主様向けコラム
執筆者:そよかぜ 院長 海老名(えびな) 千尋(ちひろ) はじめまして!2024年4月に開業しました、”そよかぜ(往診型動物病院)”の獣医師の海老名千尋です。今回のテーマは「対症療法の大切さ」についてです。 一次診療(まず最初に診てもらう町の獣医さん)では、飼い主様の希望とペットの状態をみて、ある程度吟味しておすすめの検査や治療法を提案していきます。原因追求を信念としている場合や、症状の緩和を主にすすめる場合などがあります。原因をわかった上で治療をすることはとても基本的で大事なことではあります。しかし中には一次診療では原因がわからないけれど症状があるという場合があります。つまり、麻酔下での細胞の検査やCT、MRIなどを撮ってみなければはっきりとした原因がわからない病気があるということです。では、原因がわからなければ、やれることはないのでしょうか?答えはNOです。できることはあるのです。 例えば原因がわからなくても脱水をしていればそれを補正するために皮下点滴をする。食欲不振の猫であれば強制給餌をする。猫は1週間絶食すると脂肪肝や黄疸になってしまい、ますます具合が悪くなるからです。猫風邪であっても、鼻の腫瘍であっても、慢性鼻炎であっても鼻が詰まると猫は食欲が落ちます。原因追求までの間に弱ってしまわないように吐き気をコントロールしながら、強制的に流動食を食べさせる必要があります。猫の食欲増進剤に関しても最近では有効なお薬が出ています。腫れや炎症をとってあげるお注射もすることができます。詳しい原因がわからなくてもペットが楽になるような処置は可能なのです。このように症状に対して緩和させることを目的とした治療を「対症療法」といいます。対症療法も非常に重要なケアだと思います。 対症療法もできますよ、という情報提供をすることも、飼い主様の不安に寄り添うのも獣医師の大切な役割です。強制給餌のやり方も、直接お教えすることが可能です。同じ獣医師が飼い主様のお話を継続的に聞いたり話したりしていける安全地帯になれると思います。また、2次施設での詳細な検査や処置のあとのフォローアップにも対応できます。飼い主様もほっとできる、ペットも楽になれる、そんな時間や空間を作っていけるのが往診という選択肢ではないかな、と開業してから感じるようになりました。
協会からのお知らせ
当協会は往診獣医師の輪をさらに拡げるべく、来る2025年2月9日(日)に懇親会を開催します。 すでに往診開業している先生の他、開業はしていないが往診に興味をお持ちの先生方も多数参加予定です。 【協会会員年会費】 A会員(年内に開業予定の方は未開業でもこちらをお勧めします) 10,000円 B会員(開業時期未定の方) 2,000円 【懇親会開催詳細】 日時:2025年2月9日(日)15:00〜17:00 開催場所: 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー(新宿駅すぐ) 〒151-8583 東京都渋谷区代々木2-2-1 立食パーティ、フリードリンク(アルコール含む) 参加費: A会員 8,000円 B会員 10,000円 会員外獣医師 12,000円 内容: 代表挨拶 賛助企業挨拶 参加企業および先生方の交流 2024年7月にA会員向けに行ったアンケートディスカッション 非会員の獣医師及び企業様におかれましては、『入会のご案内』または協会宛メールcontact@jhvca.orgよりお申し込みください。 お支払い方法:銀行振込 申し込み期日:1月25日まで 支払い期日:2月2日まで キャンセルに関して:1週間前(2月2日)まで可能、振り込み手数料を除いた金額を返金致します。以降のキャンセルにつきましては会費のご負担をお願いします。 A会員だけではなくB会員の先生におかれましても、これからの往診開業のための貴重な情報収集の場となると思います。今回参加されない企業様からも診療に役立つ機材や薬剤等に関する資料提供もお願いしております。ぜひお気軽にお誘い合わせの上、ご参加いただきますようお願い致します。 往診獣医師協会 事務局
飼い主様向けコラム
執筆者:みおライズ企画 院長 大場(おおば) 三(み)緒子(おこ) 「ズーノーシス」とは「人と動物の共通感染症」です。私たち獣医師は、ズーノーシスについて大学で学びます。往診の場合、患者さんの生活環境や家族形態を多く知ることができ、「ズーノーシス」、もしくは、この病気を心配している飼い主に出会います。 先日、妊婦さんから「トキソプラズマ症」について相談されました。「妊娠中は猫と接してはいけないの?うちの子と暮らせないの?」 この病気は、トキソプラズマという寄生虫の感染が問題となります。過去にトキソプラズマに感染したことが無い妊婦が感染すると、胎盤を通過し胎児に感染し、水頭症、精神運動機能障害など引き起こします。産まれた子は、一生この病気と向き合わなければなりません。 感染の原因は、非加熱の肉の生食や猫の糞中の虫体が口に入ってしまうことですが、猫が危険だから排除という安易な判断は間違っています。猫のトキソプラズマ抗体保有率、初めて感染した猫が糞便中に排出する期間(約10日間)や猫の寿命から算出すると、猫一個体から暴露する確率は約0.03%です。 出典:国立感染症研究所 必要なことは、猫を排除することではありません。「妊娠中は肉の生食をしないこと」「猫を触った後、猫のトイレを片付けたら手をしっかり洗うこと」です。「トーチの会」で検索されますと、妊婦中にユッケを食べて、感染し胎児が障害を負ってしまった方が立ち上げた患者会のサイトがあります。往診は、人と動物が安心して共存するための「知」を届ける大きな役割があると思っています。どうか知で血を守ってください。
協会からのお知らせ
12/10(火) 21時〜 オンライン交流会を開催いたします。 往診獣医師協会では、年に2回オンラインにて交流会を行っています。 すでに往診開業されている先生は診療のやり方の相談。 これから往診開業される先生は開業の仕方などの相談。 賛助企業様からの往診に役立つ情報提供の時間もあります。 交流会は5〜6人のグループに分かれて行っていますので大人数だと聞きたいことが聞けない、、、という心配もなくお話いただけると思います。 会員の先生方にはすでにメールにて参加可否のアンケートをお送りしておりますのでお答えください。 まだ会員ではない先生、往診に興味のある先生は、協会HP内の会員登録からお願いします。 B会員の先生方もご参加いただけます。 申し込み締め切りは11/28(木)です。 ご参加お待ちしております! 往診獣医師協会
飼い主様向けコラム
執筆者:るい動物病院 院長 山口 真紀子 往診医療を始めて感じたことは、『実は飼い主さんは、獣医師に聞きたいことがたくさんある』ということです。施設で診察台を挟んで話をするときは、基本的にはその『病気』についての話になります。初診であれば今の体調がどうなのか、再診であれば治療の経過が良いのか悪いのか。下痢で通院すれば、聞くことはお腹の調子のことだけ。皮膚で通院すれは、聞くことは皮膚のトラブルのことだけ。寝たきりでがで床ずれができた場合、床ずれの治療のことだけ。 動物病院は、次に待たれている方が待合室にいることもあり、あまりいろいろなことを聞けない、というのが飼い主様の本音のようです。 往診診療は基本的に獣医師一人で診察から会計まで行いますので、飼い主様と接する時間や対話の時間が長くなります。 『先生、ちょっと聞いていいですか・・・?』という一言から始まり、下痢であれば、 『このフードを与えているが、それでいいのか』 『おやつはどのくらいあげていいのか』 『今度、再発しないために気をつけることはないのか』皮膚病であれば、 『シャンプーはどのくらいすればいいのか』 『食事で気をつけることはないのか』 『実はこのサプリメントを与えいるが大丈夫なのか』寝たきり介護であれば、 『ベッドはこの素材でいいのか』 『体位は何時間おきに変えればいいのか』 『過ごす場所はリビングのこの位置でいいのか』 『部屋の温度はどのくらいが適切なのか』 『起こすときにどのように介助すればいいのか』 話し出すと、堰を切ったように聞きたいことがあふれ出す飼い主様もいらっしゃいます。飼い主様は、体調を崩してしまった我が子についてや日頃の健康管理について、実は沢山の不安を抱えているのだなと感じます。 ほんの些細な事・わざわざ獣医師に聞くのは申し訳ないかなと思われることが、実はそのペットの健康維持や、病気の家庭での管理や付き合い方において、とても大切な情報であると感じることもしばしばです。 往診診療は診察台の上で行う診療と違い、ペットに緊張感がないため、『ふだんの素の表情や行動』を見ることができますので、きめの細かいアドバイスが可能かなと思います。 往診を呼ぶということを、少しハードルの高いことだと感じずに、お困りごとがあれば、もっと気軽にお声掛けいただければ嬉しいです。
飼い主様向けコラム
執筆者:おうちdeペットクリニック 院長 渡邊(わたなべ) 遥 近年、人と同様に犬猫の高齢化が進み「ペットの緩和ケア」や「ペットの看取り」という言葉を目にすることが多くなりました。緩和ケアとは、病気や治療による辛さや苦しみを和らげ、ペットの生活の質を向上させるケアとご家族の心のケアを指します。 ●緩和ケアのタイミング 多くの方は「緩和ケアは治療を諦めてから始めるもの」と考える方がいらっしゃいます。ですが、病気の診断時や治療の初期から、基本的な緩和ケアを受けることが可能です。人ではがん患者に対する早期の緩和ケアが生存期間を延ばす可能性があるとされています。 ●緩和ケアのプラン作成 緩和ケアは、ペットの生活の質を評価し、身体的および感情的な苦痛に対処するための計画を立てます。計画には、下記のようなことを考慮します。 ○ご家族の思い ○病気の評価や治療内容、苦痛の評価 ○生活環境やご家族のライフスタイル ○診察頻度とコスト、獣医師との連絡手段 ○葬儀や死後の準備 ご家族やペットの状況に合わせたケアを提供するために、定期的な診察や獣医師を混ぜての話し合い、時には看護の代替サービスの利用を提案することもあります。 ●毎日の記録と獣医師とのコミュニケーション ペットの活動量や飲食、排泄の様子を毎日記録し、獣医師と定期的に連絡や診察し、ケアの評価をしていくことが大切です。ケアの中でご家族の直感も貴重な情報として取り入れることも大事ですので、質問や不安なことは獣医師に伝えることをお勧めします。訪問診療では質問しやすい環境が整っていますので、気軽に相談してください。 ●終末期ケアの考え方 どんな子たちにも、最終的には「終末期」となる看取りの期間があります。当院では、強制給餌などの無理な処置を避け、最低限のケアを行います。「皮下点滴」での水分補給を望まれる方もいますが、脱水が最終的に進むと意識低下し、苦痛を感じにくくさせるという報告もあります。終末期での過剰な点滴は余計に苦しみを悪化させる場合もあるため、状態を見極めながら、ご家族とお話し合いを重ね必要最低限で行うようにしています。 ●自然死と安楽死の選択 動物さんの最期の迎え方として、自然死を選ぶか、安楽死を選ぶかはご家族によって異なります。どちらが正しいということはなく、緩和ケアや終末期ケアを通じて、ご家族と獣医師で何度も話し合いながら決定していきましょう。直接的な声はわからなくとも、今まで過ごしてきた時間や生活の中で、何したいのかな。こんなこと考えているのかな。と感じたこともあるのではないでしょうか。そのご家族の感覚と、獣医師として診察した時の「苦しみや苦痛」と緩和の手段を併せて、「安楽死」を獣医師から提案することもあります。 どんな死の選択にせよ、体は小さくとも大きな存在の死は悲しくて、必ず後悔します。でも少しでもその後悔を減らせたら。もっとサポートできないのか。と、たくさんのご家族の「死」を通して、私たち獣医師も日々精進していこうと感じます。
飼い主様向けコラム
執筆者:いろどり往診動物病院 院長 中山 舞 往診をはじめて、病気自体のことはもちろんですが、同じくらいご家庭で工夫できる「生活環境」のことを気にしてくださるご家族が多いと感じる日々です。 ● 室温のこと 犬が苦しそうということで向かったおうち。部屋が暑く、体温調節のためにはぁはぁしていた様子。室温の調整で解決しました。 往診を始めて、室温は〇℃の設定で!と一概に言えなくなりました。日当たりが良すぎる部屋、空気がこもる部屋、部屋は適温だけれどフローリングは冷えている・酸素室内は暑い・動物に何枚も毛布を掛けている…おうちごとに、それぞれのアドバイスが必要なことに気づかされます。 ● トイレのこと 高齢になっても終末期でも、排泄はトイレでしたい!という意思を持つ子は多いです。トイレを生活場所の近くに設置する、トイレの段差をなくす・浅い段ボールで即席トイレを作る、猫砂を少なくして足場を安定させる、などちょっとした工夫で、トイレに自力でいきたい想いを叶えてあげるきっかけをつくれます。 ● ごはんのこと 「食事の介助の仕方」「嗜好性の良いごはん」「このごはんをあげているが大丈夫か」「ごはんを減らしているのに痩せない」などなど。往診ではその子の病状に加えて、その場でフードの量・食事時の体勢・食器や周りの環境までみせていただけます。より適切なアドバイスができますよ。 生活環境の質問の中でも、介護はみなさん試行錯誤です。日々頑張っているご家族の発見が、往診獣医師を通して他のご家族の役に立つこともありますから、たくさん話を聞かせてほしいと思っています!
飼い主様向けコラム
執筆者:ホームズ動物往診所 院長 原野(はらの) 亮(りょう) 2024年元旦に起きた能登半島での大地震、報じられた被災状況に胸が痛むとともに、自然災害の恐怖を改めて思い知らされました。また、伴侶動物を伴う避難生活における苦難も、数多く報じられていました。そこで今回は、そのような非常事態での苦難を、少しでも軽減できるよう、常時における備えについて簡潔にお伝えできればと思います。 災害対策として想定する被災状況 ご自宅が倒壊および浸水リスクがある、また、電気ガス水道などの使用が困難となり避難生活が必須 製造や交通インフラがストップし物流が停滞する 平常時に備えておくこと <迷子対策> ペット手帳作成(写真付きで、マイクロチップ番号、動物の特徴や既往歴などを記載したもの) マイクロチップ装着及び登録 <感染予防> 狂犬病ワクチンおよび混合ワクチン接種 フィラリア症予防、ノミ、ダニ対策 避妊去勢手術 ブラッシングやシャンプー、トリミングなどで清潔を保つ <トレーニング> クレートやキャリーケース、ご自宅以外の環境、ご家族以外の人や動物の中で穏やかに過ごせるようにしておく トイレを決められた場所でできるようにしておく 同行避難訓練 <その他> 近隣の避難所における同行避難の可否や注意点など、自治体のホームページなどを参照に確認しておく 一時的に犬猫を預かってもらえる家族や知人を近隣、及び遠方に確保しておく 家具の転倒防止対策や窓ガラスの飛散対策 避難グッズ例 ペット手帳 キャリーケース(小型犬や猫には両手が空くリュックタイプがおすすめ) リード 水やフード(長期保存可能で最低5日分) 食器 医薬品 ドライシャンプーやブラシなどの手入れグッズ おもちゃ(落ち着かせる為) ビニール袋(多目的) トイレ(猫砂やシーツ、新聞紙など) タオル(防寒や目隠し) すでに備えている方も多くいらっしゃるかと思いますが、この機会に一度、見直してみてはいかがでしょうか。
飼い主様向けコラム
執筆者:往診専門 ルル動物病院 院長 齋藤 亨 慢性腎臓病は犬猫ともに患う病気で、現在のところ完治する病気ではありません。早期に発見、治療を開始することで進行を緩やかにすることが重要となります。 水をよく飲むようになった、尿が薄く量が多くなった、食欲不振が続く、吐くことが多くなった、といった様子が見られることがあります。このような症状がある場合には慢性腎臓病以外の疾患も考えられますので受診していただくことをお勧めします。 脱水しがちになる慢性腎臓病では体調を維持するうえで点滴は有効な治療のひとつになります。なかでも皮下点滴は練習をしていただくことで飼い主様自身がご自宅で実施することもできるため、 飼い主様と動物の通院の負担を考えてご自宅での皮下点滴を勧められる機会もあるかと思います。 往診での皮下点滴 往診で皮下点滴を実施させていただく理由の多くは動物にとって通院がストレスになっているので自宅で点滴をしてほしいというものです。ただ飼い主様自身で皮下点滴をできる場合でも不安、怖いなどの理由で往診を希望されることもあります。 また、皮下点滴を実施する特定のご家族が動物に嫌われてしまう場合があります。動物のために行っている皮下点滴でご家族が嫌われてしまうことは闘病生活をより辛いものとしてしまいます。長い闘病生活になることも多い慢性腎臓病です。辛い思いをしながらの闘病生活は飼い主様はもちろん動物にとってもよくありません。精神的な負担の軽減や良好な家族関係の維持というのも長い闘病生活を続けていくうえで重要になります。 毎回ではなくても時々代わりに皮下点滴してほしい、不安なので皮下点滴の指導を改めてしてほしいなどのご要望でも構いません。ご自宅での闘病生活に負担を感じた時、気軽に最寄りの往診獣医師にご相談いただければと思います。
飼い主様向けコラム
執筆者:金乃時アニマルクリニック 院長 長江 嶺 高齢なワンちゃんネコちゃんの往診では、手術や抗がん剤治療を受けつつ自宅でフォローをするケースと積極治療をせず緩和ケアに努めるケースがあります。 中でも根治や長期の延命が難しい場合、特に移動が困難な大型犬では、通院をする苦労と在宅ケアの不安との板挟みに悩む方も多くおられます。 実際に往診をしていると、「これは痛みによる行動なのか」「根本治療ができないとしても、急変した場合なにかしてあげられることはあるのか」そういった疑問を抱えながら飼い主さんが在宅でのケアに奮闘されていることを痛感します。 がん=必ず痛みがあるわけではありませんし、痛みの他にも倦怠感や吐き気、下痢など様々な症状に都度対処していかなくてはなりません。 例えば体位変換ができない犬の息が荒くなった時、痛みなのか、呼吸苦なのか、排尿を我慢しているのか、その判断は試行錯誤でわかることもありますが、一番長い時間その子と一緒にいる飼い主さんや、自宅での様子を知る獣医師にしか感じられない変化もあるかもしれません。 往診か病院かを選択する時、どちらかに絞らなければいけないと考える飼い主さんもいらっしゃいますが、全くそのようなことはありません。 手術や入院は病院で、自宅でもできることは往診でと思っていますので、その子や飼い主さんにとって一番楽な選択をしていただければと願っています。
飼い主様向けコラム
執筆者:さくらアニマルクリニック 院長 柿崎 舞 犬の寿命が延びて高齢化がすすむとともに、認知症も増えています。犬の認知症は10歳頃から見られ始めることが多く、12歳以上で発症率は急増していくと言われています。 洋犬よりも日本犬や日本犬系のミックスが認知症になりやすい傾向にあり、中でも柴犬の認知症のご相談が多いです。 認知症は予防が最も大切ですが、「年をとったから仕方がない」とみなされて、早期に動物病院に相談される方は少なく、発見が遅れがちです。 早期に行動変化のサインを見つけることができれば、加齢に伴う脳の変化と行動の異常をコントロールでき、進行を遅らせて飼主様と犬の快適な生活をより長く保つことが可能になります。 ● 夜中に意味もなく、単調な声で鳴き出し、止めても鳴き止まない。 ● 目的もなくひたすら前に進もうとする、ぐるぐる歩き回る(旋回運動)。 ● 狭い所に入りたがり、自分で後退できないで鳴く。 ● 呼びかけに反応しない、どこか一点を見つめているなど。 ● 今までできていたことができなくなる。トイレの失敗など。 ● 良く食べて、下痴もしていないのに、痩せてくる。 このような行動変化のサインが現れている場合、認知症かもしれません。 認知症の症状は多くのケースで徐々に起こり、ゆっくりと進行していきます。しかし高齢犬で何らかの病気が悪化し、回復した後で急に症状が出現することもあります。 飼い主様自身は愛犬が認知症だと診断されると、ショックを受けられると思いますが、症状に応じて必要な対処をすることで、認知症を上手にコントロールすることができます。 認知症の犬においての終わりの見えない介護生活は、身体的精神的に大きな負担となることが多いと思います。 特に夜鳴きは、家族の生活に非常に大きな負担をかけ、途方に暮れます。 往診では生活環境を見せていただき、飼い主様のご希望をお聞きして、治療や介護のアドバイスができることが多いですのでお困りの飼い主様は一度ご相談ください。 またこれから愛犬がシニア期を迎える飼い主様は、適度に刺激のある生活を心がけ、食事内容の見直しやサプリメントを取り入れるなど認知機能の健康を維持するための積極的なケアをぜひご検討ください。
飼い主様向けコラム
執筆者:動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう 院長 立石 絵美 「東洋医学」と聞くとなんだか難しい言葉に聞こえますが、「鍼・お灸・漢方薬」と分けて考えるとわかりやすいでしょうか。 西洋医学では一つの症状に対して1つの薬剤を使用することが多く行われます。(もちろん例外もあります) これに対し、東洋医学では表面に表れている症状と、原因になっている体質と両方を見極め、どちらの治療も同時にケアしていく、という考え方に基づいて治療を行います。 心臓が悪くなると心臓の薬、肝臓が悪くなると肝臓の薬、というように、年齢を重ねると次々に薬の処方が増えていきますが、そのような状態になってしまった根本的な原因は、実は同じ体質の変化から来ていることも少なくありません。 例えば「下痢」という症状ひとつを見ても、若くて健康体の子の急性の下痢と、食が細く痩せ気味で震えている子の慢性の下痢では、同じ「下痢止め薬」で治療する、という考え方で本当に良くなるのでしょうか? 東洋医学ではこれを「同病異治」と言います。つまり、症状が同じでも、それが起こった原因は異なるため、違う処方が必要になるのです。 仮に同じ薬を使う場合でも、その子の体質や状態によって処方の量を変えることもあります。 クローン技術で作成された動物でないかぎり、1頭1頭は違う個体であり、体質も性格も薬に対する反応も異なります。ですので、その子の状態だけで無く体質や性格、場合によっては毛色や誕生日、家庭環境などを総合的に判断して診断と治療を行う、これが東洋医学の特徴です。このような理由から、東洋医学は「オーダーメイドの治療」と言われます。 また、身体は食べたもので作られます。当然のことですが、これを意識して毎日の食事を用意している飼い主さんはごく少数です。毎日同じペットフードを与え、時々オヤツや人の食べ物を与える、という方がほとんどだと思います。 「獣医さんでこのフードを与えるように言われたので」と処方食を長期間続けている子も多く見かけます。薬の処方と同じように、1頭1頭体質が違うのに、同じ病気だから同じフードを何年も与え続ける、これが本当に健康に良いと思いますか? 実は漢方薬の材料になっている生薬と普段私たちが食べている食材には似たような効能を持つものが多くあります。 生まれ持った体質の他に、身体を作るのは食べ物です。旬の食材はその季節に合った特徴や栄養素を持っています。いつものフードに季節や体質に合った食材をプラスすることで身体を整える手助けができます。完全な手作り食はハードルが高いですが、できることから始めてみてはいかがでしょうか。 食事の相談は動物病院では時間がかかるために倦厭されがちです。実際に与えている食事を確認しながら、他の患者さんに遠慮せずに相談ができるのが往診のメリットです。 病気ではなくても往診を活用して、大切な家族の健康維持を考えるきっかけになれば嬉しいです。
飼い主様向けコラム
執筆者:ほしのどうぶつクリニック 院長 星野 浩子 「動物にも鍼灸治療があるのですか?」と質問されることがよくあります この10年ほどで動物の東洋医学的な治療を行える獣医師が増えてきました。 近年、ご家庭で飼育される犬や猫などの高齢化が進むとともに、心臓病、腎臓病、肝胆疾患、消化器疾患、関節疾患、ガンなど多くの疾患に悩まされることも増えています。 その原因には遺伝的な問題、毎日食べているフードに含まれる添加物や酸化、化学物質への暴露、ストレスなど様々な要因が絡み合っています。 動物の東洋医学ではハリやお灸、マッサージや食養生、漢方薬治療で動物が本来持っている自然治癒力を高め、病気になりにくい身体づくりを目指します。 それには日ごろからのケアが大事になってきます。往診ではまだ病気ではないけれど、健康な体づくりをしたい(未病治)、今病気があるが治癒力を高めたい、お薬を減らしたい、手作りごはんで健康を取り戻してゆきたいなどのご要望にお応えしています。 鍼灸治療や食養生指導、おうちでのお灸の仕方や環境改善などへのアドバイスを行うことで、おうちケアをより充実させてゆくお手伝いをしています。特にお灸は身体の痛みをとり、血流も良くなり、ストレス軽減につながります。定期的なケアで病気になりにくい身体づくりを目指しています。
飼い主様向けコラム
執筆者:よつば動物病院 院長 武波 直樹 人と同じように、犬も猫も熱中症はとても危険な病気です。ある調査では熱中症が一番多いのは6月で次いで5月、7月と続いています。理由としては、この時期はまだ暑さに慣れていないのでより低い気温で発症しやすいということと、本格的に暑くなり始めた8月、9月は飼主さんが十分に気を付けているので発症しにくいからだと言われています。 また散歩や外出時に熱中症になることは想像しやすいですが、室内にいるときに犬も猫も熱中症の症状が出ることが多いと言われています。 熱中症になると体温が上がるので、犬だとハアハアと呼吸が早くなります。猫だとハアハアと口を開けて呼吸しないこともありますが、犬も猫もぐったりと元気がなくなり、息苦しそうにすることが多く、よだれがいつも以上に出ることもあります。 そうなったときに動物病院に連絡することはもちろんなのですが、対処法として常温の水で体を濡らすのが有効です。スプレーで体の表面を濡らしたり、濡れたタオルで体を覆って扇風機で送風したりし、気化熱を利用して徐々に冷却することが有効です。冷水を使うと表面の血管が収縮して温度の高い血液が中にこもってしまい体温がなかなか下がらないので注意が必要です。大切なことなのでもう一度言いますが、『常温の水』です。保冷剤を使う場合はタオルで包み、冷たくても収縮しない太い血管の走っている首元、脇の下、太ももの付け根を冷やしてあげましょう。 熱中症から大切な家族を守るために、ぜひ頭の片隅に留めておいてください。
飼い主様向けコラム
執筆者:虹の橋どうぶつ病院 院長 鈴木 愛弥 猫ちゃんより通院がしやすいわんちゃんはターミナルケアでの往診が多いと思われるかもしれません。しかし予防や定期健診も同様に多い依頼です。日々の健康管理に往診を役立てている子をご紹介します。写真は14歳のヨークシャテリアのあめちゃん(仮名)。心臓病のため血圧のお薬を飲んでいます。かかりつけの病院はあるが真夏の外出が心配なので往診で薬の処方と爪切りを、という依頼でした。 ちなみに病院では大暴れして先生や看護師さんを困らせてしまうんです、とのこと。確かに、あめちゃんは飼い主さんに抱っこされていても激しく動いてしまい爪切りがとっても大変でした。そこで、おやつを食べるのに集中している間に爪切りと足裏のバリカンをやる作戦に。毎回、飼い主さん2人+獣医師の3人がかりですが、お手入れがおうちでストレスなくでき(ついでにおやつも食べられて)、飼い主さんもあめちゃんも大変喜んでくださいました! また、往診では落ち着いて検査を受けられることもメリットの一つです。心拍数や血圧を測るときに緊張していると数値が高く出てしまうのですが、自宅でリラックスしている時に測れるので、病院内よりも正確に測定できます。暑い季節だけ往診でということだったのですが、以来、毎月のお手入れと健診をご自宅で行っています。 このようにかかりつけ動物病院と往診を併用することで、通院の負担を減らし、病気の早期発見にも役立つと考えています。少しでも気になることがあれば、まずはワクチン接種や健診などで往診獣医師にご相談ください。
飼い主様向けコラム
執筆者:ワンニャンモバイルクリニック 院長 結城 真浩 現在、3歳以上の犬猫の8割が歯周病になっていると言われています。歯磨きなどのデンタルケアが大事なのはわかるけど、口を触らせない、嫌がるから毎日やるのはしんどいなどの理由から続かないことが多いと思います。 歯ブラシを使った歯磨きはデンタルケアのゴールデンスタンダードで間違いはありません。しかし、嫌がる我が子に毎日やるとなると、お互い気が滅入ってきます。根気強くトレーニングして歯磨きが好きになるようにするのも大事ですが、できる範囲のデンタルケアをコツコツと続けるというのもありだと思います。デンタルガムやデンタルサプリメント、デンタルグッズ、何でもいいと思います。我が子が受け入れてくれるものがきっとあると思います。 そして、定期的に口腔内をチェックし、ある程度歯石がついてしまったら、麻酔下でのスケーリング(歯石取り)をするという流れはいかがでしょうか。欧米では生涯に1~2回の麻酔下スケーリングは一般的になってきています。 ●ここで注意点 歯磨き効果があると思って鹿の角やヒマラヤチーズなど、カッチカチのものを与えている飼い主さんがいたら、これは絶対にやめてもらいたいと思います。かなりの確率で歯が折れる、破折という状態(奥歯が縦に板状に折れる平板破折が多い、特にワンちゃん)が起こります。ある日急に口臭が気になるようになったら破折の可能性がありますのでご注意ください。 次に、無麻酔スケーリングをしているという話をしばしば聞きます。これもやめたほうがいいと思います。麻酔のリスクが心配という気持ちも分かりますが、動かないようにがっちり保定され、意識がある状態でゴリゴリと先の尖ったスケーラーで削られるわけです。かなりの確率でそのトラウマにより、家でのデンタルケアが不可能になります。また、無麻酔スケーリングでの事故の報告も多くあります。そんなリスクがありながら一番大事な歯周ポケットの歯石は取れていないので、終わった後も口臭がするという話もよく聞きます。 ●ワンちゃんネコちゃんも歯が命 歯周病は心臓や腎臓疾患を悪化させるリスクがあります。我が子が受け入れてくれるデンタルケアを一つでも見つけていただき、それを継続してもらいたいと思います。また、定期的な歯のチェックや健康相談は往診でも対応可能です。気になったらまずはご相談下さい。 健康な歯で長生きしましょう!
飼い主様向けコラム
執筆者:るぼんず 院長 野村 弓圭里 時折横切るキツネや鹿に気をつけながら牧場に入ると、馬の獣医師の先生の往診者とすれ違います。入れ替わりで私が診察するのは馬ではなく、そこにいる猫たち。 ここ北海道の日高町は馬産地で、牛馬問わずたくさんの牧場があります。そしてそこでたくさんの猫が暮らしています。猫たちは牧場で働く方々の癒しの存在でありながら、ネズミを追い払う仕事をしたり、SNSでバズってアイドルのようになったりと大忙しです。今回はそのような日高の牧場で暮らす猫たちにスポットを当ててみたいと思います。 ●外暮らしの猫たちの困りごと 普段は屋外にいる猫たちにとって、寄生虫感染はよくある困りごとの一つです。猫同士でうつるシラミ、野生動物が運んでくるダニ、シラミやネズミが原因の条虫など…予防できるものではありますが、予算や耐性の心配から状況に応じて薬を処方します。その子の状態にもよりますが、年に1、2回薬を使うだけでもうまく健康を維持できているようです。 猫エイズ(FIV)にも悩まされました。比較的若い年齢で免疫不全になり、亡くなってしまう子が続きました。少しずつ不妊手術が浸透しオス同士の血を見る争いが減ったのか、検査でFIV陽性が出ることが減りましたが、FIVキャリアの子も、免疫力の低下を早めにキャッチして対処してあげることが重要と考えます。 ●厳しい冬を乗り切る工夫 冬にはもちろん厳しい寒さが待っています。日高町の門別地区は太平洋側で、そこまで雪深くはないのですが、それでも飲み水は凍るし小さな体は体温が奪われてしまいます。そこで休憩室で暖を取れるようにしたり、飲み水が凍らないようにする工夫がされています。この飲み水が凍らない工夫は病気の予防としてもとても重要で、現地で診察することで私のほうが勉強になることもあります。こうして寒さ対策を取ることで数々の冬を乗り越え、18歳現役でネズミ取りができるような猫たちも存在しています。ちなみに凍傷やしもやけになってしまった猫に出会ったことはまだありません。 たとえ敷地が広かったとしても、交通事故に遭ってしまう子が一定数いるのも現実です。やはり伴侶動物である猫は室内で生活が基本ということは念頭に置きつつ、みんながみんな完全室内でというわけにいかない中でも、できるだけ彼らの健康を維持できるよう、これからも往診で手助けしていきたいと考えています。馬や牛と同様に牧場の猫にも往診という手段があることを、生産者の方々にも喜んでいただいているようです。
飼い主様向けコラム
執筆者:往診専門犬猫クリニックあしおと 院長 下瀬 昭広 「ノミ・ダニ予防だけなのですが…」どこか申し訳なさそうに往診のご依頼をされる飼い主様がいらっしゃいます。 確かに、往診では寝たきりの子、移動手段がない子たちを診察する機会が多いのですが、健康な子の病気の予防にも力を入れているので、お気軽にご予約ください。何かと忙しい春先は、フィラリア予防や狂犬病予防などで動物病院も混み合います。「忙しくて時間が取れない。」「元気は良いから、つい後回しになってしまう。」「多頭飼いだから大変。」そんな方も、往診ならご希望の時間にお家でリラックスして予防を行えます。もちろん、狂犬病予防注射やフィラリア病予防、混合ワクチン接種などと同時にご依頼いただけます。 暖かい春の季節は、お散歩でノミ・マダニが寄生するリスクが増えます。 ノミは気温や室温が13℃以上で繁殖をはじめ、20~30℃でさらに大量に繁殖します。ノミアレルギー性皮膚炎を起こすだけでなく、瓜実条虫という寄生虫の感染経路にもなります。また、子犬や子猫やシニア犬に大量に寄生し吸血することで貧血の原因にもなります。 マダニも春から秋にかけて活発になり、犬バベシア症や猫ヘモプラズマ症など犬や猫に関わる病気の感染源になります。 さらに、人間に対しても、近年、国内で複数の死亡例が確認されたSFTS(重症熱性血小板減少症候群)など恐ろしい伝染病を運んできます。 身の回りにあって実は怖いノミ・マダニの予防は、健康で幸せな生活に欠かせません。春の大事な予防をもっと身近に、往診でそんなお手伝いができれば幸いです。
飼い主様向けコラム
執筆者:イース往診どうぶつ診療所 院長 木口 久幸 休み明けのある日、連日明け方3~4時まで働いた疲労の名残を腹にためながら、入院処置室の扉を開けると、点滴されている白猫が嘔吐しているのに出会わしました。それは獣医にとってはよくある場面なのですが、黄色っぽい吐物の中に見覚えのある物があります。 アセビ(馬酔木)の花です。知らない人には花に見えないような花ですが、「馬酔木」の字の通り、馬をも倒すほどの猛毒です。2~4月に白や薄いピンクの花を咲かせ、スズランに似ていて、公園や街路樹として見かけます。 その猫が吐いたのは花がら1つでしたが、それだけでも1頭の猫を瀕死の状態に追い込むのに充分だったのかもしれません。飼い主様にお聞きしたところ、かわいい鉢植えだからと誕生日に友人から贈られたそうです。幸い、その猫は回復し事なきを得ましたが、もし亡くなっていたら、そのご友人もどうしてよいか分からないぐらい不幸なことになっていたかもしれません。 私は少し歳をとってから大学に入り直し、獣医になりましたが、その前は小さな花屋をやっていました。場所も時代も違いますが、花屋さんで自分の扱っている花が、動物たちにどんな害を与えるか、知識を持っている方は皆無に近いでしょう。 獣医でも動物に毒性を持つ花の全てを知っている人は少ないかもしれません。今はスマホ1つで、大概のことは調べられます。(埼玉県上尾市の井上動物病院のHPにある「ペットに危険な植物」はお勧めですよ) これからの季節、クリスマスシーズンになれば街も華やかになり、ポインセチア、シクラメンなど窓辺に飾ると素敵ですね。でも、その花大丈夫?お気を付けください。
飼い主様向けコラム
執筆者:まりこ動物往診所 院長 竹野 まりこ 膀胱炎には細菌性や特発性のものがあります。膀胱炎は、全年齢で起こりうる病気です。症状としては、頻尿、血尿、排尿困難、排尿痛、トイレ以外での排泄、二次的におこる尿道閉塞などが見られます。細菌性膀胱炎は、通常無菌的な膀胱内へ細菌が逆行感染することでおこります。尿道が長いオスよりもメスがなりやすい傾向にあり、犬では尿路感染症が主に関係し、猫では糖尿病や副腎皮質機能亢進症、慢性腎臓病、Felv/FIVなど基礎疾患がある場合もあるため、膀胱炎を疑う際には、検診など定期的に受診し他の病気がないかも見てあげましょう。 また特発性膀胱炎は、一般的に猫にはもっとも多いといわれており、その原因は動物を取り巻く環境的な要素が大きく、ストレスの強い生活をすることで発症します。特に飲水量が少なくなるようなドライフードのみの食生活や、飲水量が減少する季節の変わり目、トイレが清潔でない(気に入らない)、排尿を我慢させてしまう環境、肥満や神経質な性格なども要因としてあげられます。最近では飼育環境によるストレスや、食生活が原因のヤギの膀胱炎や尿石症(ひどい場合、尿閉になることも)も往診時によく見かけます。 これから寒くなる季節ですので、十分な飲水量の確保や、ストレスの少ない環境づくりなど、今一度振り返ってみてあげてください。往診では、ご自宅の飼育環境やいつもの動物たちを直に飼い主様と同じ目線で獣医師が共有できるので、一緒に考え問題解決に取組めます。お気軽にご相談ください。 また、年1~2回の定期的な健康診断(尿検査も含めて)は、症状が出る前の健康な個々の身体の状態(基準)を知ることでその子の病気の早期発見にも役立ちます。ぜひ、定期的な検診受診をお勧めします。
飼い主様向けコラム
執筆者:メープルファミリー動物病院 院長 朝井 鈴佳 皮膚病に悩まされている犬猫が多い昨今、「皮膚病も往診頼めますか?」とお問合わせをいただくことがあります。緊急でも重病でもないのに往診頼んでいいのかな?と言うことなのですが、答えは「イエス!」です。 これまでに往診で出会った皮膚病の犬猫の中には、車に乗るだけで下痢や嘔吐する子、動物病院だと震えが止まらない子、車に乗せるのも大変な超大型犬や高齢の子たちがいます。またお子さんが小さくて動物病院に行く時間がない飼い主様や、運転免許証を返納されて動物病院に行く手段がない飼い主様など、往診ご依頼の理由は様々です。でも、そのような明確な理由がなくても皮膚病の往診はしています。 皮膚患部の診察をしながら、ご自宅でたくさんのお話をしていると、環境や食べ物などの見直しのヒントも出てきます。その結果、皮膚症状の良化だけでなく体質改善にもつながり、徐々に犬猫が元気になってくることもよくあります。また先日ご依頼があったのは、急に皮膚が真っ赤になった子の往診です。実はホットカーペットによる低温やけどだったのですが、その場で原因がわかり早急な対応ができたので、大事には至りませんでした。(低温やけどは命に関わるケースもありますので、皆様くれぐれもお気を付けください。) ご依頼を受けても日程や場所、犬猫の性格などを総合的に考慮した結果、心苦しくもお断りする場合もあります。でも往診のハードルはそんなに高くありません。「往診してもらえるかな?」と迷ったら、まずは気軽に問い合わせていただくことがとても大切だと思います。
飼い主様向けコラム
執筆者:往診専門 森のくま動物病院 院長 大熊 慶子 「呼吸が苦しい」犬猫は、往診にはとても多い症例です。息が苦しい動物がカゴに入れられ、乗り物に乗って、待合で待って、知らない診察室で知らない人に囲まれるのは大変なこと。 ある高齢のチワワは、僧帽弁閉鎖不全症で肺水腫になり、行きつけの病院で「もうできることはない」と言われたそうです。最大量の心臓のお薬をもらっていました。肺水腫の治療は水を落とすこと。ここから先は、多量の利尿剤を注射して肺の水がなくなるようにするという治療になりますが、心臓はラクになっても脱水が腎臓に負担をかけるので、血液検査と入院治療が必要になります。 入院中に死亡することもあるので、 もう治療をしないでおうちに帰る判断も妥当でした。 一か八か、おうちの酸素室で飼い主さんに利尿剤を飲ませてもらい、 呼吸の苦しさの指標である、寝ている時の呼吸数をLINEで知らせてもらいお薬を増減しました。すると夜も眠れない苦しさだったのが、肺水腫から離脱することができたのです。腎臓の数値も問題ありませんでした。 これはとてもうれしいことでした。ご自宅にも酸素室は設置でき、 往診にもエコーと血液検査機器はあり、そして何より飼い主さんが大変優秀な動物看護士さんであった ことから、リモートで動物病院に入院しているような治療ができるのです。 心臓病、腫瘍、甲状腺の病気などで、胸水のたまる猫の治療も多く行っています。内科疾患の末期は良くなることばかりではありませんが、おうちで飼い主さんと二人三脚で、動物のために一番よいと思われる次の一手を打っていく、往診治療に大変やりがいを感じています。
協会からのお知らせ
2023.12月より飼い主様に寄り添う往診獣医師協会の情報誌「Cerca」を発刊いたしました。つきましては、配布・設置にご協力いただける企業・団体・施設様を募集いたします。要項は以下のとおりとなります。 ●発刊の目的動物病院に行けないどうぶつと飼い主様にとって、「往診」という選択を常識に。というミッションを実現するために、当協会について広く知っていただくため。また飼い主様に有益な情報を提供し、何歳になってもペットと共に暮らせる社会の実現と終生飼育をサポートするため。 ●仕様B5サイズ、全8ページ。本創刊号が12月、以降3カ月ごとに発刊いたします。 ●掲載内容協会獣医師によるコラム 5本プレゼントキャンペーンご賛同企業様の広告など ●応募方法本ホームページのお問合せフォームより、ご協力いただける部数(50部単位)と、ご予定いただいている配布・設置先名をお送りください。担当者より追ってご連絡させていただきます。
協会からのお知らせ
当協会は往診獣医師の輪をさらに拡げるべく、来る2024年2月4日(日)に懇親会を開催します。 すでに往診開業している先生の他、開業はしていないが往診に興味をお持ちの先生方も多数参加予定です。 非会員の獣医師、企業様におかれましては、下記フォームよりお申し込みください。 ぜひ、お気軽にお誘い合わせの上、ご参加いただきますようお願い致します。 【概要】日時 2024年2月4日(日) 15時〜17時場所 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー 〒151-8583 東京都渋谷区代々木2-2-1 【参加費】〈獣医師〉A会員 5,000円B会員 8,000円非会員 10,000円〈企業様〉賛助会員 30,000円/人その他 50,000円/人 支払い方法:申し込みフォーム記入後、振込口座を事務局よりご連絡致します。 申し込み期日:1月20日まで 支払い期日:1月30日まで キャンセルに関して:2月1日まで可能、振り込み手数料を除いた金額を返金致します。以降のキャンセルにつきましては会費のご負担をお願いします。 【申し込みフォームはこちら】https://docs.google.com/forms/d/1fwFUhx7C9RVZfYon2AmRVixdBZuBlgEst9aOCpT-_6w/edit 尚、ご不明な点やご質問がございましたら協会事務局contact@jhvca.orgまでご連絡ください。 往診獣医師協会 事務局
飼い主様向けコラム
執筆者:一般社団法人 往診獣医師協会 理事長 丸田香緒里 往診の獣医師たちが集まる協会「一般社団法人 往診獣医師協会」では、年に4回、フリーペーパーを発行することにいたしました。獣医師協会なんて堅苦しいイメージがあるかもしれません。私たちは、一般的な動物病院を飛び出して、「往診」としてご自宅で診察をすることが大切だと思う獣医師です。 ●なぜご自宅での診察が大切なのか?往診というと、寝たきりのシニアの子や動物病院が嫌いな子、通院が難しいような高齢の飼い主様が利用するイメージが強いかもしれません。でも、動物病院では緊張してしまって普段の様子を見せてくれない子も、実はご自宅で診察することで普段の様子を観察することができます。いつもいるお部屋の様子から、ちょっとした生活のアドバイスをすることができるのも往診ならではだと思います。 ●往診はどうやってお願いするの?何か準備は必要?往診で診察を希望する場合、協会ホームページからご自宅近くの往診専門動物病院を検索してみましょう。そこから各先生の病院ホームページに飛ぶことができます。 まずは電話やメールなどで気になる症状などを問い合わせてみてください。ほとんどの先生が車で診察に伺っています。車を停められるスペースをお知らせください。ご自宅では動物さんと飼い主様、獣医師がいられるスペースがあればどこでも診察が可能です。問い合わせの際に診察場所についても相談してみてくださいね。 ●往診専門獣医師の思い往診専門獣医師は、動物たちが何歳になっても、飼い主様が何歳になっても、きちんとした獣医療を提供し、最期の時が来るまで穏やかに過ごせるサポートをしたいと考えています。時には往診だけではサポートできず、近隣の動物病院へ協力をお願いすることもあるかもしれませんが、 飼い主様が不安な気持ちになる時はゆっくりとお話を聞いて可能な限りアドバイスさせていただきます。おうちの子の幸せを叶えるために、飼い主様と一緒に往診獣医師が寄り添うことができたら幸せです。
協会からのお知らせ
12/5(火) 21時半〜 オンライン交流会を開催いたします。 往診獣医師協会では、年に2回会員の先生方の交流会を行っています。 すでに往診開業されている先生は診療のやり方の相談。 これから往診開業される先生は診察のやり方や開業の仕方などの相談。 賛助企業様からの往診に役立つ情報提供の時間もあります。 いつも約2時間の交流会時間はあっという間に過ぎてしまいます。 会員数もどんどん増えてきましたので交流会は5〜6人のグループに分かれて行っています。 大人数だと聞きたいことが聞けない、、、という心配もなくお話いただけると思います。 会員の先生にはすでにメールにて参加可否のアンケートをお送りしておりますのでお答えください。 まだ会員ではない先生、往診に興味のある先生は、協会HP会員登録からお願いします。 当協会では往診診療を行う獣医師が増え、「病院に連れて行けない子」達にも獣医療が届けられるよう願っています。
協会からのお知らせ
往診獣医師協会 会員獣医師各位 当協会の賛助会員企業様からご提供いただいておりますサービスについて、改めてご紹介します。 【テルコム株式会社様より】 酸素発生機無料レンタルを提供いただいています。 こちらは往診獣医師へ酸素発生機を一台無料で貸与していただけるサービスです。 急に酸素が必要になったときでも往診車に酸素発生機を乗せておけば安心。飼主様が酸素発生機をレンタルするまでの間、獣医師が飼主様へ一時的に貸し出すことができます。 【共立製薬様より】 往診獣医師協会の働きかけにより、獣医師からの希望が多かったロイヤルカナン「Dライン」について、一定の条件を満たせば往診のみで開業している獣医師でも購入が可能となりました。 【株式会社QIX様より】 事業者賠償補償『protect+』という往診獣医師向けの保険が販売開始されました。 往診先で診療中に動物が暴れて飼主様に怪我を負わせてしまった、飼主様の私物や家財道具を壊してしまった、などの「往診獣医師のもしも」に備えられる保険です。 詳細は、当HPトップの賛助会員様リンクより各企業へ直接お問い合わせください。 今後も日々の診療業務に役立つ情報発信やイベント開催を予定していますので、どうぞ宜しくお願い致します。 往診獣医師協会