執筆者:ほしのどうぶつクリニック 院長 星野 浩子
「動物にも鍼灸治療があるのですか?」と質問されることがよくあります
この10年ほどで動物の東洋医学的な治療を行える獣医師が増えてきました。
近年、ご家庭で飼育される犬や猫などの高齢化が進むとともに、心臓病、腎臓病、肝胆疾患、消化器疾患、関節疾患、ガンなど多くの疾患に悩まされることも増えています。
その原因には遺伝的な問題、毎日食べているフードに含まれる添加物や酸化、化学物質への暴露、ストレスなど様々な要因が絡み合っています。

動物の東洋医学ではハリやお灸、マッサージや食養生、漢方薬治療で動物が本来持っている自然治癒力を高め、病気になりにくい身体づくりを目指します。
それには日ごろからのケアが大事になってきます。往診ではまだ病気ではないけれど、健康な体づくりをしたい(未病治)、今病気があるが治癒力を高めたい、お薬を減らしたい、手作りごはんで健康を取り戻してゆきたいなどのご要望にお応えしています。
鍼灸治療や食養生指導、おうちでのお灸の仕方や環境改善などへのアドバイスを行うことで、おうちケアをより充実させてゆくお手伝いをしています。特にお灸は身体の痛みをとり、血流も良くなり、ストレス軽減につながります。定期的なケアで病気になりにくい身体づくりを目指しています。