12/10(火) 21時〜 オンライン交流会を開催いたします。 往診獣医師協会では、年に2回オンラインにて交流会を行っています。 すでに往診開業されている先生は診療のやり方の相談。 これから往診開業される先生は開業の仕方などの相談。 賛助企業様からの往診に役立つ情報提供の時間もあります。 交流会は5〜6人のグループに分かれて行っていますので大人数だと聞きたいことが聞けない、、、という心配もなくお話いただけると思います。 会員の先生方にはすでにメールにて参加可否のアンケートをお送りしておりますのでお答えください。 まだ会員ではない先生、往診に興味のある先生は、協会HP内の会員登録からお願いします。 B会員の先生方もご参加いただけます。 申し込み締め切りは11/28(木)です。 ご参加お待ちしております! 往診獣医師協会
執筆者:るい動物病院 院長 山口 真紀子 往診医療を始めて感じたことは、『実は飼い主さんは、獣医師に聞きたいことがたくさんある』ということです。施設で診察台を挟んで話をするときは、基本的にはその『病気』についての話になります。初診であれば今の体調がどうなのか、再診であれば治療の経過が良いのか悪いのか。下痢で通院すれば、聞くことはお腹の調子のことだけ。皮膚で通院すれは、聞くことは皮膚のトラブルのことだけ。寝たきりでがで床ずれができた場合、床ずれの治療のことだけ。 動物病院は、次に待たれている方が待合室にいることもあり、あまりいろいろなことを聞けない、というのが飼い主様の本音のようです。 往診診療は基本的に獣医師一人で診察から会計まで行いますので、飼い主様と接する時間や対話の時間が長くなります。 『先生、ちょっと聞いていいですか・・・?』という一言から始まり、下痢であれば、 『このフードを与えているが、それでいいのか』 『おやつはどのくらいあげていいのか』 『今度、再発しないために気をつけることはないのか』皮膚病であれば、 『シャンプーはどのくらいすればいいのか』 『食事で気をつけることはないのか』 『実はこのサプリメントを与えいるが大丈夫なのか』寝たきり介護であれば、 『ベッドはこの素材でいいのか』 『体位は何時間おきに変えればいいのか』 『過ごす場所はリビングのこの位置でいいのか』 『部屋の温度はどのくらいが適切なのか』 『起こすときにどのように介助すればいいのか』 話し出すと、堰を切ったように聞きたいことがあふれ出す飼い主様もいらっしゃいます。飼い主様は、体調を崩してしまった我が子についてや日頃の健康管理について、実は沢山の不安を抱えているのだなと感じます。 ほんの些細な事・わざわざ獣医師に聞くのは申し訳ないかなと思われることが、実はそのペットの健康維持や、病気の家庭での管理や付き合い方において、とても大切な情報であると感じることもしばしばです。 往診診療は診察台の上で行う診療と違い、ペットに緊張感がないため、『ふだんの素の表情や行動』を見ることができますので、きめの細かいアドバイスが可能かなと思います。 往診を呼ぶということを、少しハードルの高いことだと感じずに、お困りごとがあれば、もっと気軽にお声掛けいただければ嬉しいです。
執筆者:おうちdeペットクリニック 院長 渡邊(わたなべ) 遥 近年、人と同様に犬猫の高齢化が進み「ペットの緩和ケア」や「ペットの看取り」という言葉を目にすることが多くなりました。緩和ケアとは、病気や治療による辛さや苦しみを和らげ、ペットの生活の質を向上させるケアとご家族の心のケアを指します。 ●緩和ケアのタイミング 多くの方は「緩和ケアは治療を諦めてから始めるもの」と考える方がいらっしゃいます。ですが、病気の診断時や治療の初期から、基本的な緩和ケアを受けることが可能です。人ではがん患者に対する早期の緩和ケアが生存期間を延ばす可能性があるとされています。 ●緩和ケアのプラン作成 緩和ケアは、ペットの生活の質を評価し、身体的および感情的な苦痛に対処するための計画を立てます。計画には、下記のようなことを考慮します。 ○ご家族の思い ○病気の評価や治療内容、苦痛の評価 ○生活環境やご家族のライフスタイル ○診察頻度とコスト、獣医師との連絡手段 ○葬儀や死後の準備 ご家族やペットの状況に合わせたケアを提供するために、定期的な診察や獣医師を混ぜての話し合い、時には看護の代替サービスの利用を提案することもあります。 ●毎日の記録と獣医師とのコミュニケーション ペットの活動量や飲食、排泄の様子を毎日記録し、獣医師と定期的に連絡や診察し、ケアの評価をしていくことが大切です。ケアの中でご家族の直感も貴重な情報として取り入れることも大事ですので、質問や不安なことは獣医師に伝えることをお勧めします。訪問診療では質問しやすい環境が整っていますので、気軽に相談してください。 ●終末期ケアの考え方 どんな子たちにも、最終的には「終末期」となる看取りの期間があります。当院では、強制給餌などの無理な処置を避け、最低限のケアを行います。「皮下点滴」での水分補給を望まれる方もいますが、脱水が最終的に進むと意識低下し、苦痛を感じにくくさせるという報告もあります。終末期での過剰な点滴は余計に苦しみを悪化させる場合もあるため、状態を見極めながら、ご家族とお話し合いを重ね必要最低限で行うようにしています。 ●自然死と安楽死の選択 動物さんの最期の迎え方として、自然死を選ぶか、安楽死を選ぶかはご家族によって異なります。どちらが正しいということはなく、緩和ケアや終末期ケアを通じて、ご家族と獣医師で何度も話し合いながら決定していきましょう。直接的な声はわからなくとも、今まで過ごしてきた時間や生活の中で、何したいのかな。こんなこと考えているのかな。と感じたこともあるのではないでしょうか。そのご家族の感覚と、獣医師として診察した時の「苦しみや苦痛」と緩和の手段を併せて、「安楽死」を獣医師から提案することもあります。 どんな死の選択にせよ、体は小さくとも大きな存在の死は悲しくて、必ず後悔します。でも少しでもその後悔を減らせたら。もっとサポートできないのか。と、たくさんのご家族の「死」を通して、私たち獣医師も日々精進していこうと感じます。
動物病院へ行く時間が確保できない、家を離れることができない
大型犬や多頭飼育で病院に連れていくのが困難
どうぶつさんが病院を嫌がる
生活環境も合わせて診てほしい
家で緩和ケアをしたい
家で看取りたい
往診獣医師協会は、往診を通して何歳になってもペットと共に暮らせる社会を目指します。
当協会の活動、理念に賛同いただける方のあたたかいご支援、お待ちしております。
往診獣医師と連携しより良い診療体制を構築したい動物病院、理念に共感し
お力添えを頂ける協賛企業様です。
ゾエティス・ジャパン株会社
東栄新薬株式会社
シグニ株式会社
株式会社セゾンペット
株式会社 V and P
テルコム株式会社
株式会社上薬研究所
ミニイク株式会社
森久保CAメディカル株式会社
株式会社12薬局
共立製薬株式会社
一般社団法人アニマルウェルフェア東京
日本獣医幹細胞培養上清液研究会
富士フィルムVETシステムズ株式会社
ZENOAQ 日本全薬工業株式会社
株式会社ビルバックジャパン
株式会社ランス
株式会社ファームプレス
防音犬小屋レンタくん
株式会社グロービア