診療日記 カルテNo.4

お知らせ

人馴れしていない保護猫ちゃんの診察ってどうしてますか?

念願叶ってついに保護猫ちゃんをおうちに迎えることができ、この子を絶対幸せにするぞ!と心に誓って数ヶ月。

ようやく家に慣れてきてくれたころ、なんだか様子がいつもと違う?もしかして具合悪いのかな?

まだ完全に心を許してくれた訳ではないのに、抱っこや触ることも難しいのに、どうやって動物病院へ行くか悩みますよね。

そんなときはやはり往診が便利ですね。

便利ですが、当然獣医師のことなんてもっと信用していない訳で(動物好きなのに嫌われる運命・・・泣)

簡単には診せてくれませんので、慎重に行わないといけません。

とにかく嫌がることはしない、ストレスを与えない!これが鉄則です。

依頼を受けたらまず、保護猫ちゃんの飼育歴や家での過ごし方を詳しく確認します。

保護された時の状況や時期は?どのくらい慣れてきたのか?

普段からケージに入っているのか?お部屋は猫ちゃん専用のお部屋なのか?

1番困るのは、ご自宅へお伺いしても、廊下や家具の間に隠れてしまって、姿さえ見えないこと。

なので、見えないところに隠れてしまう子は、獣医師が来る前に診察できそうな場所に移動してもらいます。

家全体の行き来を自由にしている場合は、入ってくれるケージがあればそこで待機。

ケージに入ってくれない場合は、できるだけ物がなく狭めのお部屋に移動してもらいます。

扉で仕切れる廊下スペースや洗面所を片付けて、そこで診察させてもらうこともあります。

もし移動させる事が難しいようならば、無理せず普段の様子をそのまま診させてもらいます。

診察の際は、飼い主さんのお話を伺いつつ、少し距離を取ってそっと様子を観察します。

いきなり触ろうとすることは絶対ありません。

様子を観察するだけでもわかることは色々あります。

体格や被毛の艶などから栄養状態はどうか。

呼吸のし方や歩き方におかしなところはないか。

皮膚炎がないか、目ヤニやヨダレなど汚れているところはないか。

こちらの動きに対する目や耳の反応はどうか。

シャーっと言って口を開けてくれたら、粘膜の色も見ます。

また、排泄物や汚れなども重要なヒントになるのでトイレもよく確認します。

最後に、猫ちゃんが落ち着いていれば、声をかけ、そっと撫で、聴診器を当てます。

これだけでは情報として十分ではないかもしれません。

検査や注射などできないことも多々あります。

しかしここで無理やり何かしようと追い回してしまうと余計に恐怖心を与えかねません。

触れなくても、猫ちゃんはちょっとずつヒントをくれています。

その僅かなヒントを見逃さないこと。

そして、飼い主さんの「気づき」を手がかりに対処法を考えていきます。

常日頃から観察をすることがとっても大事ですね。

このように基本的には無理のない範囲で診察を進めていきますが、患部から出血しているなどどうしてもその子に何かをしないといけない場合もあります。

その場合は、飼い主さんの了承を得て鎮静剤を使用することもあります。

通院が難しい保護猫ちゃんたちですが、そんな時はぜひ往診専門動物病院をご活用ください。

お写真は、先日お伺いした保護猫のリリちゃん。

保護する前はこちら。↓

今と表情が違いますね。

いつか、なでなでさせてくれるようになるといいなぁ。

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